第一章「期待」

『わぁ!久しぶりの日本だ!』
空港には、見たこともない日本のお菓子がずらっと並んでいて、夢のようだった。
外には、久しぶりに会うおじいちゃんが迎えに来てくれていて、ちっちゃい頃大好きだったゼリー飲料とお菓子ををあたしと弟に用意して待っていた。
あたしは ツカサ。日本で生まれたし、両親も日本人。4才の時、お父さんの仕事の関係で、日本とハワイを行ったり来たりしていて、7才からまったく日本に帰らなくなった。
そして今10才になる二ヶ月前の春、二週間の旅行として日本に来てる。
『桜がきれいだね~』車の上のアーチみたいになってる満開の桜を見ながら言った。
『はは・・日本のにおいは、どんなんかい?』おじいちゃんが聞いた。
『ん~なんかガス臭いや・・・』
『そんなことハワイのノースじゃありえないもんな』ノースとは、ハワイにあるあたしの住んでる田舎。田舎といっても、以外にお店は色々ある。
「着いたよ~~!!」
なんだかんだ言ってたら、すぐ着いていた。
家に入ったら、おばあちゃんが待ってましたというようにあたしとカポちゃんにだきついてきた。
かぽちゃんとは、あたしの弟だ。カポちゃんは、ハワイ生まれでハワイ育ち だから、名前は
カポノ(ハワイの名前)と さすけ(日本の名前)の二とおりある。
みんなで話した結果、今日は疲れたから明日から遊んだり買い物することにした。
ハワイの家には、お風呂がないのでお風呂が大好きだった。夜になってお風呂に入ったら、うとうとしてしていて、一時間ぐらいお風呂の中で寝てしまっていた。
しばらくしておばあちゃんにおこさされて、着替えてから布団のところへ行った
。 布団は久しぶりだったから眠れないと思ったのに、目をつぶっていたら、意外にすんなり寝れた。
『おきろ!』 『おきろ!!』パパの声だ・・・
はっと起きると、もう10時だった
階段をかけ降りると、みんなは今にも出かけようとしてる様子だった。
『えっ。。。どこ行くの?おいてかないでよ。。。』不安そういうと、みんなドッと笑
って、おばあちゃんが言った
『大丈夫だよ。さっ着替えておいで』
あたしは、いそいでリビングにあるバッグをひっくり返して長ズボンと長袖を着て、おじいちゃんのコートをはおった(ハワイは暑いので自分のコートをもってない)。
しばらく歩くと、野川公園に着いた。<なつかしい。。。>
『昔よくツカサときたわね~』ママが微笑みながら言った。
『うん。覚えてる』本当は、あまり覚えていない。懐かしいのは、なぜか入り口だ。
多分入り口で何度も転んでいたからだろう。
それ以上、わからないことを聞かれたらこまるので、話をそらした。
『そういえば、ここになにしにきたの?』
『お花見だよ。』と、おばあちゃん。
野川公園は、ただの公園ではない。年から年中バーベキューとか、お花見とかで、人が大勢集まってくるおっきい自然公園だ。
売店に着いた。   
お弁当を買ってから、テーブルに座り、ママたちは、ハワイや飛行機での出来事を、おば
ぁちゃんとおじいちゃんに、話していた。
桜を見とれていたら、お弁当を食べる時間なんてすぐで、あっという間に帰る時間になった。
『ええ~もう帰るの~?』ちょっと残念そうに言ってみたけど、本当は、早くこたつに入りたかった。家に着いた。
『さぁ!早く買い物行かなくちゃね』あたしがこたつに入ってからすぐに、ママが言った

『今こたつに入ったばっかりなのに・・・』あたしはまだ、だらけたかった。そんな中、自分の中でフッと思った。
(そうだ・・・もう日本にいる日にちと時間はちょっとしかないんだないんだ。)そして、行くことにした。
『行くのぉ?行かないのぉ?』ママはもう玄関にいる。
          『行く!』ダッと走り出した。
・・・9才の春。もうその時から「時間」と言う言葉を使っていた。
今はこんなに大切に使ってる「時間」と言う言葉を・・・。(第一章「期待」おわり)